斜面・斜度変化の攻略 | STAFF BLOG

斜面・斜度変化の攻略

皆さん、今回も月山キャンプの写真で斜面・斜度変化の攻略を紹介します。

 

緩やかな斜面変化なら問題なく滑れると思いますが、急激な斜面・斜度変化は攻略法がいくつかあり場面、場面によって攻略法も変わります。

月山は斜面が広大なだけでなく大きなうねりや急激な変化がある日本では希有なスキー場です。

 

日本のスキー場はスキーブームの時、安全とメンテナンスがやりやすいように地形を緩やかにし急激な斜面・斜度変化を無くしてしまいました。

また、斜面・斜度変化があると停止する習慣があり、安全を優先する方が大勢です。

そのため斜面や斜度への対応を必要としない滑りが一般的になった気がします。

もう一つは、コース幅が狭いことも影響していると思われます。

したがって、急激な斜面・斜度変化の攻略法を知らないスキーヤーもいます。

 

私は幸いスキー映画や雑誌の取材で斜面・斜度変化を沢山体験したので攻略法を紹介できますので、お客様の滑りを参考に攻略法を紹介します。(月山キャンプの参加者はリピーターが多いので同じ人の写真となりますがあしからず)

 

斜面変化を通過する方法は大きく分けると2つあります。

A 変化している部分を1つのターンで通過する。

B 変化するポイントで切り換えながら通過する。

 

A 変化している部分を1つのターンで通過する。

1つのターンで緩斜面からいきなり急斜面に入った瞬間です。

Kさんの両スキーの角付け角を見ると雪面をグリップしていることが分かります。

 

攻略法は急斜面の雪面に張り付くようにエッジングすることです。

特に両スキーで急斜面の山側に角付けを切り込む操作をしてください。

荷重だけまたは外スキー荷重だと横ズレが止まらずバランスを崩すことが考えられます。

写真のように内スキーの角付けと荷重で両スキーバランスなら、見えない所に飛び込んでも対応が可能です。

 

 

Mちゃんも1ターンをしながら緩斜面から急斜面に入っています。

上の写真と同じく内スキーも機能しているので対応しやすいバランスで飛び込んでいます。(2コマ前の写真)

飛び込んだ直後にスキーのトップが浮いて横ズレが起き雪が横に飛んでいるのが分かります。

切り込み操作がもう少しあればもっと良いバランスになるでしょう。

 

スピードにもよりますが、変化してもスキーが浮かないなら両スキーのグリップを優先し、スキーを雪面に平行になるようにしましょう。

トップが浮いて失敗をすることが良くあります。

このように一つのターンで変化する場合は、両スキーのグリップ、すなわちスキーを雪面に平行に合わせることを優先してください。

 

 

 

B 変化するポイントで切り換えながら通過する。

 

切り換えのタイミングは3つあります。

1つは斜面変化のポイントより少し早めに切り換える方法です。

スピードが早いときや急斜面に張り付きたいときの有効な攻略法です。(プレジャンプ的)

2つめは斜面変化するポイントで切り換えます。

スピードがそれほど出ていないときは安定して切り換えられる攻略法です。

3つめは飛び出しながら切り換える攻略法で、ダイナミックに空中で切り換えるテクニックを見せたいときに行います。(エアーターン)

スキー映画や雑誌の撮影では必ず求められる斜面変化の撮影方法と言えます。

 

 

上の写真と同じ場所でYちゃんは2つめの斜面変化のポイントで「切り換えながら」斜面変化を攻略しています。

身体とスキーが急斜面に合っているので良いバランスで攻略しています。

着地してから両スキーで切り込む操作が出来るとさらに良いでしょう。

 

2つ目の切り換えながら行うとき身体とスキーを急斜面に合わせなければなりません。

そのためには切り換えていくスキーの向きと身体の落とし場所をしっかりとイメージして飛び込みます。

切り換え直前のバランスと切り換え直後のバランスを想定イメージしてください。

「切り換えながら」の攻略法の鍵は、「切り換え直前のバランスと直後のバランス」がイメージ出来るかです。

そのためには普段滑っているショートターンやロングターンの切り換え直前と直後のバランスをイメージして習得してください。

 

よく見かけるのは飛び出してから切り換えようとしたが切り換えられず直進して終わる人がいます。

 

 

 

こちらも「切り換えながら」の攻略法です。

トップが浮いているのは身体の落とす方向が浅かったからでしょう。

もう少し内側、谷方向落とすとスキーが雪面と平行になります。

 

スピードが早いときはスキーを切り換え方向に投げ出して、身体は谷にダイレクトに落とすときもあります。

切り換えながらの場合は、身体とスキーの方向が少し変わっただけで雪面に合うか合わないことになります。

斜面・斜度変化は経験でスキーの向きや身体を落とす方向を身につけるしかありません。

そのためにもフラットな斜面で急斜面、片斜面、斜面変化をイメージしてベース作りを繰り返してください。

 

レースの世界でこんな話があります。

トレーニングを沢山してレースに出ても成果が出ない人はトレーニングのためのトレーニングしていたのです。

トレーニングの合間にレースをイメージしてレースと思ってトレーニングした人はレースで成果が出る。

 

皆さん、技術をマスターしようとして繰り返していませんか????

この技術は急斜面、片斜面などの攻略が出来るのでイメージしながら滑ると、急斜面や片斜面でも通用しますよ。。。。。。

 

 

わぉーーーー きっと、ドヤッと叫んでいる大阪K氏

上の写真と同じ場所ですが、飛び込んで来るスピードが早いので3つめの攻略法の飛び出しながら切り換えています。

当然、身体もスキーも空中に飛び出しています。

切り換え直前にこの切り換え直後のバランスを想定して飛び込んでいるので両スキーバランスとなっています。

 

腕やストックは身体全体のバランスをとるため自然とフォローする動きとなっています。

切り換え直後のバランスを想定していても違うバランスになることはよくあります。

馴れると空中でバランスの修正が出来ますが、馴れていない人は飛び出したまま着地してしまいます。

 

 

こちらも飛び出しながら切り換えです。

空中でバランスが少し崩れたのは想定より飛んでしまい、スキーが身体から離れてこのバランスになりました。

飛びすぎたときによく見かけるのが左腕、左ストックを上に突き上げてバランスを保とうとしていることです。

このバランスで着地することはよくあります。

その時は内スキーで着地してから両スキーバランスに戻してください。

 

さて、Iちゃんはこのあとどうなったのでしょうか?????????

1 何事も無かった  2 バランスを崩したが持ち直した   3 転倒

さあーどれでしょう。。。

本人以外が回答者です。。。。

 

このように極限になると身体は自然とお互いをフォローする動きが自動的に行われるのが普通です。

無理に腕やストックを上げてバランスを保とうとするのは勿体ない動きでしょう。

 

 

 

 

次に急斜面に飛び込んで急斜面に対応するための攻略法です。

 

急激な斜面・斜度変化を早めに攻略しているGちゃんは、フォールラインに対して横向きの方向から侵入しています。

一度横ズレがありましたが両スキーのエッジングでバランスをキープして次のターンに備えています。

 

急激な変化のあとは必ず急斜面または超急斜面で攻略法は両スキーでのグリップが最大の課題となります。

普通でも急斜面は外足が低く内足が高い位置にあります。

そのため馴れない人は外足荷重に頼りがちです。

しかし、外足荷重は足首関節の関係でズレやすくバランスが崩れやすいのです。

その点内足は関節の関係でズレにくいので内スキーでもグリップすると両スキーのズレが最小限となるのです。

 

 

急斜面に入ってからエッジングしているJちゃん、急斜面ほど内スキーのエッジングがしやすいように両腕を広げスキーを押さえるようとしています。

この腕を左右対称に広げスキーを押さえる両腕のバランスは急斜面で大変有効です。

腕や上体が浮いてスキーのグリップが少なくなると、スキーは落下するだけになりますので左右の腕バランスを参考にしてください。

 

前のターンのシュプールを見ると2つ目の切り換えながら斜面に飛び込んでいます。

この時、急斜面の雪面に平行となる両腕のバランスが効果的です。

 

 

急斜面に入ってから深回りのエッジングに入ったKさん、2本のスキーのシュプールを見ると同じくらい雪が後ろ2本飛んでいます。

両スキーバランスでしかも内スキーもしっかりとエッジングに参加し横ズレを最小限に抑えてスキーを切り込み、前に押す力で雪が後ろに飛んでいるのです。

 

このとき内スキーが切り込みながら前に押す力が出ると両足に前後差が生まれます。

急斜面のこのタイミングでは段差と前後差は必ずありますが、荷重の配分を考えると写真の前後差なら谷7・山3くらいの荷重配分となっていると思われます。

もし、前後差がこれより少ないと谷9か10・山1か0の荷重配分となりバランスを維持するには大変なバランス能力が必要です。

 

 

3回にわたり急斜面、片斜面、斜面・斜度変化の攻略法を紹介しました。

月山ならではの写真もあったと思います。

月山は滑った全スキーヤーが自分のレベルや能力を自分でジャッジ出来、挑戦するに値する素晴らしいスキー場と思います。

 

あちらこちらの風景で紹介した月山の大斜面のミゾコブ、凄すぎるのでスキー場側がミゾコブを作らないエリアを作るようになりました。

ぜひ、フラットな大斜面、またはランダムなコブ斜面を滑りたいですね。(月山ツアーならフラットな斜面が滑れます)

 

 

次回はどんな写真を紹介するか思案中です。

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